境内案内とご利益について
宝寿寺は古来より厄除けの寺として信仰を集め、境内には厄除けにまつわる神仏や縁起物がお祀りされています。
厄除け大師(大師堂内)

年の数だけ「南無大師遍照金剛」と唱えることで厄難が除かれるご利益があります。
大同年間(平安初期)にお大師様が当山に逗留なされ、光明皇后のお姿を写した十一面観音菩薩を刻み本尊と定められました。またこの頃、国司であった越智夫人が難産で苦しんでいたのでお大師様に祈念を頼み、大師が本尊に祈願した霊水・玉ノ井で加持したところ、夫人は玉のような男児を無事出産したことから子授け、安産の霊験もあらたかです。
風鈴

大師堂の前、線香・ろうそく立ての上には沢山の願い事が書かれた風鈴が吊るされています。
風鈴は、中国から仏教とともに伝わった仏具である「風鐸」に由来し、風に乗ってやってくる邪気を音で清める魔よけの意味があります。
風鈴といえば夏の風物詩ですが、邪や魔は年中やってきます。境内をお清めし、皆さまの厄を払って願い事を叶えるために、宝寿寺では一年中風鈴を奉納しております。また、短冊が取れると願いが叶ったしるしだとも言われています。
鯉のぼり

納経所の向かって左手の生け垣の向こうにはカラフルな鯉のぼりが風にそよいでいます。
鯉のぼりは、滝を登り切った鯉が龍になるという中国の故事に由来する縁起物として、健康、学業、出世のご利益があるので、様々な願いを込めて多くの方が奉納されます。宝寿寺は石鎚山の麓にあるため一年中強い風が吹き、鯉のぼりが力強く泳ぐので十分なご利益を得られると言われており、風鈴と同じく季節を問わず奉納しております。
厄捨て石

手水場の向かって左手のお地蔵様の隣には「厄捨て石」があります。
厄捨て玉(納経所にあります)に息を吹き込んで、心身の穢れをうつし、厄捨て石にぶつけて割ることで厄を捨て去ることができます。割れた瞬間に心と体がスッと軽くなるのを感じることができます。
宝寿寺稲荷

大師堂の向かって左手には小さな稲荷社があり、動物守護のご利益のある大変珍しいお社です。
宝寿寺の稲荷社のお遣いである狐たちは大の人好きで、人間と仲良くなりたくて、犬に化けて失せ物を探したり、猫に化けて人のそばで昼寝をしたりするという言い伝えがあり、また、姿を借りるお礼として犬や猫などの動物たちを守ってくれるといわれます。商売繁盛、失せ物、厄除け、ペットの厄除けにご利益があります。